7 29, 2014

La Chanchita

Room #7 Trip カスタムメイドな南米スキーバスツアー by 稲葉直幸 南米の旅で一番大変なのは交通の便といわれる。特に鉄道網はあまり発達しておらず、本数も少ない。目的の駅に着いてもスキー場はアンデスの山中。アクセスは容易ではない。主要な交通手段の長距離バスは身体にこたえる。 移動の困難も旅の醍醐味と言えばそれまでだが、アンデスの広大なバックカントリーを滑るためにも体力はできるだけ温存しておきたい。身体を休める宿にしても、知らない町で自分の条件にあった宿を探すのは苦労する。南米のスキー場の多くはベースエリアにスキータウンを持たず、リゾートホテルだけのところが多い。リーズナブルとはほど遠い。 南米スキートリップのこうした問題を解決するために、La Chanchitaバスツアーは生まれた。スキーヤーをターゲットに今シーズンから運行するこの大型バスは、乗客を目的地に運ぶだけでなく寝床も提供する。スキーヤーのリクエストに応じて広大な南米を旅する移動式ホステルがコンセプトだ。 1966年式ベンツのスクールバスを改造した車内には、ベッド6台にキッチン、トイレ、簡易シャワー、薪ストーブを備える。Facebookに投稿された改装中の写真には、木材をふんだんに使った居心地の良い空間が広がっている。滑って疲れた体を休めるには十分のように見える。 (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0]; if (d.getElementById(id)) return; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "//connect.facebook.net/ja_JP/all.js#xfbml=1"; fjs.parentNode.insertBefore(js, fjs); }(document, 'script', 'facebook-jssdk')); 投稿 by La Chanchita. 全てのトリップはアルゼンチン・パタゴニア地方バリローチェを起点に始まる。未開の土地を走るレトロなバスは雄大な風景に溶け込むだけでなく、南米を初めて旅するスキーヤーの不安な気持ちも溶かしてくれるだろう。 料金:一泊50ドル・七泊300ドル 料金にはバリローチェ空港やバスステーションへのピックアップが含まれる。ただしガソリン代は距離に応じて別途計上される。 最新情報は[Facebook](https://www.facebook.com/lachanchitargentina)で。 Website:[La Chanchita South America Tours](http://chanchitabus.wix.com/chanchitabus) 稲葉 直幸/medium@Naoyuki_Inaba 梅雨明けに大型荷物が突然届いてびっくり。一ヶ月前に予約オーダーした板だった。発送メールくらい送ってよ。新手の詐欺かとびびった。箱を持って二度びっくり。軽っ!次号#8で記事にするよ〜 WHITE ROOMのテキストは クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。   Room #7 コンテンツ一覧… Read more

7 29, 2014

パンツ早見表

Room #7 Tips 南米スキートリップにパンツは何枚いる? by 稲葉直幸 旅に出る時はできるだけ荷物を減らしたい。フットワークが軽くなる。長期間になるほどパッキングには戦略が求められる。 何を持っていくかリストアップする作業は楽しいよね。もう旅が始まっている感でワクワクする。一方、どれだけ持っていくか見積るのはめんどくさい。特にパンツや靴下など下着の予備はやっかい。洗濯回数によって必要枚数が変わるから。 たとえば10日間の日程の場合。徹底的に軽量化するなら1枚でもいいけど、毎日洗濯する必要がある(悪臭にしかめる他人の表情を気にしないなら話は別だが)。10枚なら洗濯の時間を省けるが、荷物は増える。 ベストな戦略は、帰宅したときに洗濯済みの下着がゼロに近くなるように洗濯回数と枚数を組み合わせること。10日間なら洗濯2回と4枚の組み合わせ。洗濯1回で済ましたいなら6枚が最適になる。 なに、準備で忙しい時にパンツ一枚のことでいちいち計算なんかしたくない? ごもっとも。そこでパンツ早見表の出番となる。 Pack Like a Nerdより 使い方は以下の通り。まず旅の日数(横軸)を選ぶ。次にパッキングするパンツの枚数(縦軸)を選べば必要な洗濯回数がひと目で分かる。 たとえば15日間ならパンツ3枚に対して洗濯回数6回、4枚では4回、6枚では2回など。目的地やバックパックの容量にあわせて好きな枚数を選べばよい。 金色の数字は帰宅時に洗濯済みの下着が0枚になる組み合わせ。最も効率的が良いが、コインランドリーがなかったり営業時間外で洗濯できないときの予備がないことを意味する。 なお早見表は次の前提で作られている。 洗濯時は下着を身につけている 最後の一枚を身につけているとき洗濯する なるほど便利だ。旅行以外にも仕事の出張でも重宝する。でも南米スキートリップでは役に立ちそうもない。あちこちにコインランドリーはないからね。ここまで紹介しておいてその結論はない? ごもっとも。でも事前の計画どおりにいかないから旅は面白い。それにパンツや靴下の(少々の)臭いはあまり気にならなくなる。土地の匂いや食べ物の香りの方に敏感になるから。旅の思い出はパンツの臭いとともに。 稲葉 直幸/medium@Naoyuki_Inaba 梅雨明けに大型荷物が突然届いてびっくり。一ヶ月前に予約オーダーした板だった。発送メールくらい送ってよ。新手の詐欺かとびびった。箱を持って二度びっくり。軽っ!次号#8で記事にするよ〜 WHITE ROOMのテキストは クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。   Room #7 コンテンツ一覧… Read more

7 29, 2014

FullCircleプロジェクト

Room #7 Make a difference 南米でコミュニティサービスに従事するスキー仲間 by 稲葉直幸 photo: FullCircle Project 大会や撮影で南米に渡るプロスキーヤーは多いが、ボランティア活動が目的の者はあまりいない。スーパーパイプのコンテストで競技生活を送っていたマット・フィリッピは、ストックの代わりにのこぎりや鋤を手にアンデスで3シーズン過ごした変わり種だ。 2010年、マットのアスリート人生が一変したのは前年に受けた靭帯の再建手術よりも、2月27日チリ中部沿岸を襲ったマグニチュード8.8の大地震だった。多くの家屋が破壊した地区に住む友人からその惨状を電話で聞かされたマットは支援を思い立つ。震災から復興を目指す人々が怪我から復帰を目指す自分の境遇に重なって見えた。 大会のために世界中をまわるマットの生活は充実していたが、現地の社会や人との繋がりに欠ける旅には物足りなさをおぼえていた。チリの大地震はプロスキーヤーとしての足元をはるか遠くから揺さぶった。 かつて訪れた地にプロスキーヤーとして何かできることはないか。社会奉仕とスキーをテーマにショートドキュメンタリーを撮るアイディアが生まれ、友人のアスリートやフォトグラファー、フィルマー、ミュージシャンをメンバーにFullCircleプロジェクトが結成された。 2010年8月、仮設住宅の建設事業に取り組む現地NGOの協力のもと、チリ・コンセプシオン郊外のラス・セリナスで倒壊した幼稚園の再建に従事する。 The FullCircle Project: Ep.1 "El Inicio" 慣れない大工道具を使って遊具づくりに精を出した9日間のボランティア活動を終えると、近隣のスキー場ネバドス・デ・チジャン(Nevados De Chillán)へと向かった。温泉保養地でもあるチリ有数のリゾートだが、震災の影響で客足が遠のいていた。 The FullCircle Project: Ep.3 "La Ola" コミュニティサービスとフィルミングの両立はFullCircleプロジェクトのコアをなす。「スキーに必要なのはリフトやスロープ、山だけじゃない。コミュニティをつくる人たちがいてスキーは成り立つ」(Powder)からだ。 後日、傷だらけになった手指の成果が地元のニュース番組で取り上げられた。真新しい幼稚園に通う子どもたちの表情が次のプロジェクトに駆り立てる。メンバー個々の経験をコミュニティに還元することを通じて共感や貢献、人との繋がりの種を蒔くことがFullCircleプロジェクトのミッションとなった。 翌年2011年の夏はペルーの高地で果樹園づくりに着手。近年送水路が整備され、大規模な農園開発が可能になった村マラス。それまでトラックで水や果物を運んでいた土地で自給自足の生活を目指し、住民の発案でりんごの樹の苗を植樹した。同じような環境にある近隣の地域社会の成功例となることが期待されている。 Episode 1 - The Arrival Episode 2 - Digging Deeper Episode 3 - Rooted 2012年はペルー・アンデス山中の村アマルでゴミのリサイクル施設を建設。標高3,600mの高地で2週間の肉体労働と寄付金3,000ドルの成果は、急斜面の痩せた土地で伝統的な農業を営むインカ帝国の末裔200世帯の村の環境改善に役立てられた。 Episode 1 - Pacha Mama Episode 2 - The Ceremony Episode 3 - Muyu Juntas'qa FullCircleプロジェクトの活動はウェビソードの形で公開されている。スキーと南米カルチャーをミックスしたショートドキュメンタリーで、楽曲もメンバーのミュージシャンが自宅の寝室で録音した。ボランティア活動の後ではスキーの撮影に2週間ほどの短い時間しか費やせなかったが、スキーや作品づくりの視野が拡がったという。 FullCircleプロジェクトでの経験はアマルの人が言うところの母なる大地とつながることだとマットはいう。農薬や化学肥料を使わず過酷な環境で作物を育ててきた村人のように、スキーヤーも雪山で自然の声に耳を傾けることで生き延びることができると。持続的な農業のためにリサイクル施設をつくったマットたちだが、与えるよりも得るものの方が大きかったようだ。 現在FullCircleプロジェクトは活動を中止している。南米で過ごした3シーズンは何も実を結ばなかったのか。個人的にはそう思わない。彼らが蒔いた種はやがて収穫の時期を迎え自分たちのもとに返ってくるだろう。 北半球の冬が終わり、南半球に冬がくる。スキーヤーと社会をつなげたFu… Read more

7 29, 2014

南米フリーライドキャンプ2014

Room #7 Camp Guide この夏、登って滑ってうまくなる4つのキャンプ by 稲葉直幸 photo: SASS Global Travel クイックサーチ スキルを磨く フリーライド SASS Ski with the Superstars フリースタイル Evolve Chile バックカントリーツアー SASS Ski with the Superstars セッションで盛り上がる Evolve Chile Ski with the Superstars 女性限定 Women’s Freeride Ski Camp with Ingrid Backstrom SASS WOMEN’SESSION SASS ARGENTINA 南米最大級のリゾート、カテドラル・アルタ・パタゴニアを拠点にフリーライディングの技術向上にフォーカスした8日間のセッションをシーズンを通して開催。ビッグマウンテン、ツリー、キッカージャンプ、バックカントリーツアーなどの当日のコンディションや目的に合わせてメニューを柔軟に組むことができる。スキー&スノーボード中上級者向け。雪崩講習もあり。 特別プログラム ミシェル・パーカーのウーマン・セッション(8/16-30) 18才以下のユース・セッション AIARE及びCAA Level1コース  フィルミング・映像編集講座 会場 カテドラル・アルタ・パタゴニア(Catedral Alta Patagonia) 期間 8/2-9/6 料金 ハーフセッション(8日間):$2,595〜 料金に含まれるもの:専用ロッジ宿泊・食事・リフト券・バックカントリーガイディング&コーチング・雪崩アウェアネス・バリローチェ空港送迎・バーベキュー その他 Jonesスプリットボードの試乗モデルあり Evolve Chile ティーンエージャー向けにフリーライドとフリースタイルのプログラムを提供するエル・キャンプが中心。アダルトセッションはビッグマウンテンの地形をもつパタゴニアのネバドス・デ・チジャンで開催。スキー&スノーボード中上級者向け。 通常プログラム エル・キャンプ(13-18才) アダルトセッション 会場 エル・キャンプ:バジェネバド(Valle Nevado) アダルトセッション:ネバドス・デ・チジャン(Nevados De Chillán) 期間 7月下旬〜8月下旬(計6回) アダルトセッションは7/27-8/3 料金 ユースキャンプ:$2,349〜(9日間〜) アダルトセッション:$2,899(9日間) 料金に含まれるもの:専用ロッジ宿泊・食事・リフト券・コーチング・陸上輸送 その他 エル・キャンプにはサーフセッションを含むも回ある。 アダルトセッションにはスノーモービルツアーやヘリスキーのオプションあり。 Ski with the Superstars 故シェーン・マッコンキーもコーチスタッフ陣に名を連ねていた有名キャンプ。ムービースターの案内でチリ・ポルティージョのオフピステを滑り倒す。クリス・ダベンポートからスティープスキー、マイク・ダグラスからパウダーライディングの技術を学べば、冬を前に大きく飛躍できるはず。女性コーチにはイングリッド・バックストロームとウェンディ・フィッシャーが参加。”ネクストレベル”を目指すスキー上級者向け。 会場 ポルティージョ 期間 8/9-16 料金 $2.550(宿泊費別) Women’s Freeride Ski Camp with Ingrid Backstrom MSPのスキームービーを中心に活躍するイングリッド・バックストロームをコーチに迎えた女性限定のフリーライドキャンプ。三回目の今シーズンはネバドス・デ・チジャンに会場を移してパワーアップ。オフピステやバックカントリーで滑る技術と知識をブラッシュアップしたい中上級者向け。 去年のキャンプ会場ラ・パル… Read more

7 29, 2014

アルゼンチン

Room #7 Area Guide 南米フリーライドのメッカ by 稲葉直幸 photo: Las Lenas 特徴 メジャーリゾートへは州都メンドーサかバリローチェの空港からアクセスが良い。旅費を節約するなら首都ブエノスアイレスから長距離バスを使う手もある。 ビッグネーム ラス・レーニャス Las Lenas 標高差:1200m  リフト数:11  コース数:40  近くの大きな町:メンドーサ(360 km)、ブエノスアイレス(1200km) http://www.laslenas.com/ 広大なビッグマウンテンの地形を擁するスキー場として長らく人気を誇る。スキー場トップにアクセスする悪名高きMarteチェアを降りれば、南米のみならず世界でも有数のリフトアクセス・スキーのパラダイスが広がる。スティープシュートが連なるワイルドな滑走環境に圧倒されること間違いない。 アルゼンチンでベストのスキー体験がえられるが、同時にワーストにもなる。Marteは強風や降雪、雪不足などで止まることが多い。スキー場全体がアルパイン地形で占められるため、天候が悪いとバーで時間を潰すしかない。周辺の宿泊施設は限られ、滞在コストは安くない。とはいえ、スキーバムも少なくない。長期滞在するなら裏技を嗅ぎつけたい。 バム達のひと冬の思い出。 カテドラル・アルタ・パタゴニア Catedral Alta Patagonia 標高差:1150m リフト数:38 コース数:43 近くの大きな町:バリローチェ 22km http://www.catedralaltapatagonia.com/ ゴシック教会を彷彿する峰々や神秘的な湖のパノラマが広がるパタゴニアの巨大リゾート。セロ・カテドラル(Cerro Catedral)の名前でも知られる。開業は1936年と古いが、段階的に開発が進み現在では南米最大級の規模を誇る。アルパイン地形のスティープラインの魅力はNubesリフトがオープンすると倍増する。美しい森のツリーランは嵐の日にうってつけ。ラス・レーニャスのように天気や運に泣くリスクは小さい。 アンデスのスキーリゾートには珍しくベースにビレッジをもつ。手頃なホステルやレストランに困らない。バリローチェを拠点にすればさらに選択肢が増える。狭いエリアに世界中の猛者が集まるラスレーニャスよりもアルゼンチンの文化や雰囲気を満喫できる。 ローカル Chapelco http://www.chapelco.com.ar/ パタゴニア地方にある中規模のファミリーリゾート。急斜面はないが、独特のツリーランを体験できる。拠点となるサン・マルティン・デ・ロス・アンデスの町は心地よいリゾートタウンの雰囲気に包まれている。 Los Penitentes http://www.lospenitentes.com/ 少しのハイクで中急斜面のバックカントリーにアクセスできる穴場の中規模リゾート。チリとアルゼンチンを繋ぐインターナショナル・ハイウェイ上あり、チリのポルティージョからも近い。 Cerro Castor http://www.cerrocastor.com/ 南米大陸の最南端部ティエラ・デル・フエゴにある新しいリゾート。 稲葉 直幸/medium@Naoyuki_Inaba 梅雨明けに大型荷物が突然届いてびっくり。一ヶ月前に予約オーダーした板だった。発送メールくらい送ってよ。新手の詐欺かとびびった。箱を持って二度びっくり。軽っ!次号#8で記事にするよ〜 WHITE ROOMのテキストは クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。   Room #7 コンテンツ一覧… Read more

7 29, 2014

チリ

Room #7 Area Guide チリ・パウダーの刺激を堪能する10のスキー場プラス1 by 稲葉直幸 photo: Portillo 特徴 沿岸寄りなので降雪量はアルゼンチンより全体的に少し多い。首都サンティアゴ周辺のスキー場はアクセスが容易。広大なアルパインエリアをもつが、全体的に地形はあまり急峻ではない。南へ下ると森林帯を持つスキー場があり、降雪量も増える。 ビッグネーム ネバドス・デ・チジャン Nevados De Chillán 標高差:1020m リフト数:8  コース数:28  近くの大きな町:サンティアゴ(160km) http://www.nevadosdechillan.com/ 以前はテルマス・デ・チジャン(Termas de Chillán)の名前で知られたチリのパウダースポット。チリの”Valley X”と呼ばれることも。 リフトでアクセスできるアルパインエリアはアルゼンチンのラスレーニャスに匹敵するとも。吹雪いている時は森林帯でツリーランが楽しめる。南米最長のリフト(2.5km)とコース(7.4km)を誇るが、強風によるリフト運休のリスクがある。 雨が降るときは土砂降りとなるほど気象の変化は激しい。それでもサンティアゴから丸一日かけて足を伸ばす価値あり。温泉保養地としても有名。 ポルティージョ Portillo 標高差:762m リフト数:12 コース数:34 近くの大きな町:サンティアゴ(142km) http://www.skiportillo.com/ 南米で最も名の通ったスキー場。外界から隔離されたリゾート空間は山上の豪華客船と呼ばれる。そのため人が少なく、ひとたび降雪があれば広大なアルパイン地形にノートラックが長時間保存されることとなる。 クレイジーな5人乗り”Come and Go”リフトRoca Jackも名物。1週間単位の宿泊パッケージが基本。滞在費を節約するならインカロッジ。 On The Road Episode X - Hotel Portillo 南米の”闇の奥”から帰還したSweetgrassクルーの”サマー”バケーション。 トレス・バレス Tres Valles バジェ・ネバド(Valle Nevado)、ラ・パルバ(La Parva)、エル・コロラド(El Colorado)の3つのスキー場の総称 標高差: バジェ・ネバド 815m、ラ・パルバ 600m、エル・コロラド 900m リフト数:バジェ・ネバド 13、ラ・パルバ15、エル・コロラド20 コース数:100 近くの大きな町:サンティアゴ(59km) 1980年代後半にフランスのリゾートを手本に設計され現在も開発が進むバジェ・ネバドにラ・パルバとエル・コロラドの3つのスキー場がリフトで繋がる。南米ではスキー場が同じエリアに集まることは珍しい。全体的にワイドオープンな地形は変化に富むが、スティープな斜面構成ではない。サンティアゴから日帰りできる距離にある。 バジェ・ネバド Swatch Skiers Cup 2012のベースエリアにもなった。 ラ・パルバ フォト&フィルムコンテストEye of the Condor開催でフリーライド界の注目を集める。 初代最優秀作品に輝いたのは[HAKUBA](https://vimeo.com/79225355)でおなじみDubsatch Collectiveチーム。 雪不足に悩まされた2013年。オール女性スキーヤーのIcelanticチーム。 エル・コロラド 車があれば、トップのゲートから道路に滑り降りてベースに戻るお手軽ツアーが人気。 ビッグマウンテンコンテストのChilean Freeskiing Championship開催地でもおなじみ。今年は8/20-25の日程で開催。 2013 The North Face Chilean Freeskiing Championships at El Colorado Highlights FWT2012チャンプのドリュー・タブッキーのお気に入り。 オプション Ski Arpa http://www.skiarpa.com ワイルドな地形とアコンカグアをのぞむロケーションがうりの家族経営のキャットスキー。そのポテンシャルはSubaru Freeski World Tour会場に選ばれたことでも折り紙つき。 オーストリア出身の元スキーインストラクターの父と今年6月にデナリ、フォレイカー、ハンターのアラスカ… Read more

7 29, 2014

Go South

Room #7 Intro 熱狂大陸 by 稲葉直幸 photo: SASS Global Travel エアコンの室外機が唸りを上げる。雑音を追い払おうと雪山へ思いをはせる。どこまでも青い空とそこなしの深い雪。首すじをなでる冷気。ドロップポイントの緊張感。おかえりなさい冬。 なれどもアスファルトの熱風を浴びたとたん、脳内避暑地はたちまち霧散する。いっときの現実逃避はなんの慰みにもならない。 次の冬は遠いが赤道を越えればそこは冬のまっただ中。とりわけ南米の冬は熱い。サッカーW杯の熱狂も記憶に新しいところ。スタジアムが静まり返った今、南米の熱に罹ったスキーヤーの歓声がアンデスから上がり始めている。 南米のスキー場は広大な大陸に点在し、気象条件に大きく左右される。物理的にも気持ちの上でも新雪にたどりつくまでが遠い。行き先の選定からパンツの枚数まで入念な計画が必要になる。 そこで最初の一歩を踏み出すために基本的な南米スキートリップのポイントやスキー場の特徴をまとめた。地球の裏側まで気が遠くなる距離が少し縮まるはずだ。 南米の滑り方 8月がベストタイミング 南米に限らず新雪を滑るには時期が重要なのは言うまでもない。ただし南半球の季節の移り変わりは北半球のリズムと少し違う。大雑把にたとえると、南半球の7月は北半球の12月、8月は2月に、9月は4月に相当する。 軽いパウダー狙いなら7月だが雪不足のリスクがある。9月に入ると春スキーのコンディションが増え始める。一般的には8月がベスト。 なお7月中旬から終わりにかけて、南米の国は冬休みにはいる。スキー場に人が増え、ホテルのパッケージ料金も高くなる。 短期滞在にはフリーライドキャンプがおすすめ 滞在期間が増えれば良い雪に巡りあう機会も増える。しかし社会人なら移動時間をのぞけば1週間が限度だろう。短期間で効率良く滑るためにパックツアーに参加するのもいいが、滑り重視のスキーヤーには物足りない。案内するエリアもインバウンドがメインとなる。 徹底的に滑り込んでスキルを上げたい方には、フリーライドキャンプがおすすめ。専任のガイドやコーチと一緒にバックカントリーに出れば新雪オッズも高くなる。1週間単位のセッション形式のキャンプなら日程を組みやすい。各キャンプの特徴は別記事「南米フリーライドキャンプ2014」にまとめた。 チリvs.アルゼンチン 南米大陸には40ほどのスキー場があるとされるが、その多くはチリとアルゼンチンで占められる。スキー場の特徴は国別よりも緯度に影響される。 それぞれ利点と欠点があるが、大別するとチリのメジャーリゾートは首都サンティアゴ周辺に集まり、アクセスが容易。地形はそれほどスティープではない傾向にある。 一方アルゼンチンでは移動に時間がかかるが、ビッグマウンテンラインが待っている。ただし気象条件によって天国にも地獄にもなる。 別記事で代表的なスキー場の特色をまとめた。スキー場の個性を把握した上で、滞在時間に応じてアクセスの難度を考慮すると計画を立てやすい。 アルゼンチンのデフォルト危機 南米で一番ヤバいスキー場を問われたらアルゼンチンのラス・レーニャスを上げる人は多い。「南米のシャモニー」と呼ばれることもある南米フリーライドの聖地だ。 タイトなスケジュールしか組めないならラス・レーニャス一択もありだが、今年のアルゼンチンの夏はリスクが高い。債務不履行(デフォルト)の危機が7月30日に迫っているからだ。 デフォルトに陥れば、ペソ急落など経済的な混乱が予想される。現地の旅行者にも影響を及ぼすだろう。 7月下旬の時点ではデフォルトの可能が高いと憶測される。アルゼンチンに渡るなら情勢を見守りながらプランを練りたい。 稲葉 直幸/medium@Naoyuki_Inaba 梅雨明けに大型荷物が突然届いてびっくり。一ヶ月前に予約オーダーした板だった。発送メールくらい送ってよ。新手の詐欺かとびびった。箱を持って二度びっくり。軽っ!次号#8で記事にするよ〜 WHITE ROOMのテキストは クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。   Room #7 コンテンツ一覧… Read more