7 29, 2014

WR News #3

Room #7

2014年7月のニュース

業界面:MIT出身者のスタートアップAvaTech/ブラックダイヤモンドのグレゴリー売却

by 稲葉直幸

謎の雪崩マネジメントシステムAvaTech

革新的な雪崩対策をうたうスタートアップが今冬のサービス開始に向けて急ピッチで準備を進めている。

MIT出身のエンジニアらが昨年立ち上げたAvaTechのウェブサイトには、ハイテク機器とクラウドソーシングを組み合わせて「積雪の即時分析と情報のリアルタイム共有を促進するシステムを個人や団体向けに構築する」とある。しかしその具体的な事業内容は一切不明。全く新しいタイプの事前対策とみられ、ビーコンやエアバッグのような救助を目的とする事後対策と一線を画するようだ。

カナダ雪崩協会をはじめ北米の雪崩専門機関とすでに連携を進めており、「バックカントリーをもっとスマートで安全な場所にするべく世界中のコミュニティに従事したい」とバックカントリースキーヤーでもある創業者のBrint Markle氏はプレスリリースで語っている。

Black Diamondのスキー部門を率いてきたThomas Laakso氏をブランド責任者に迎えるなど体制強化をはかりつつ、これから本格的にプロモーションを始めるとみられる。気になるシステムの全容は9月のInternational Snow Science Workshopで発表となる予定。


ブラックダイヤモンドのグレゴリー売却益は4,000万ドル

Black Diamond Equipment(ブラックダイヤモンド)が傘下のGregory Mountain Products(グレゴリー)を旅行カバン大手サムソナイトに8,500万ドル(約86億円)で売却。

ブラックダイヤモンドは昨年秋から選択と集中による事業再編を進めており、今回の売却もその一環とみられる。13/14秋冬からウェア事業に参入し、来季は雪崩エアバッグの販売を始める同社にとってグレゴリーのバックパックはコア製品から外れたとみられる。

ちなみに2010年に株式上場したブラックダイヤモンドが同年グレゴリーを買収した際の総額は4,500万ドル。売却益は単純計算で4,000万ドル(約40.5億円)。有名ブランドとはいえグレゴリーはダイヤモンドの原石だったようだ。

ブラックダイヤモンドのブランドイメージは堅実や素朴で語られることが多いが、その裏では華やかなマネーゲームが繰り広げられている。
プレスリリース


稲葉 直幸/medium@Naoyuki_Inaba
梅雨明けに大型荷物が突然届いてびっくり。一ヶ月前に予約オーダーした板だった。発送メールくらい送ってよ。新手の詐欺かとびびった。箱を持って二度びっくり。軽っ!次号#8で記事にするよ〜

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Author: Naoyuki Inaba
URL: http://whiteroomski.com/articles/07-news-3
Tags: #News #07

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